未分類

「日銀福島視点12月15日発表の県内短観」は業況判断指数が前回9月調査から横ばい、全国の水準を3期連続で下回る。

投稿日:2017-12-16 更新日:

恐れていたことが現実になりました…

「日銀福島視点12月15日発表の県内短観」は業況判断指数が前回9月調査から横ばいになり、全国の水準を3期連続で下回りました。

先月11月30日に日銀の原田泰審議委員が指摘したとおりの結果です。

新聞記事には日銀福島支店の菅野支店長は製造業の改善予想について「期待を込めた予測といった印象」と答えています。うーん…期待予測ですか。困ったな…

小生が今の福島県内の経済状況をどのように見ているのか少し書きます。

まず、一部を除き、県内の震災復興関連の大型工事や除染が終了してきたことにより、「復興需要はピークアウト」になっています。

しかし、残念ながら「復興需要の次の需要」はなく、県内経済を牽引する力がないため、全産業の業況指数は横ばいを維持しています。

原田泰日銀審議委員が先月の記者会見で述べたように、本来なら「製造業の生産拡大が需要を支えるはず」でしたが、福島県内ではそうはならず、「全国の景気回復とは対照的に緩やかな回復に留まっている」状況です。

今後は全国的な景気拡大の波が波及する事で、景況状況は改善されることが期待されますが、あくまで期待予測の範囲内でしかないのです。

また福島県の政策について考察します。

福島県は浜通りの相双地区を中心に、ロボットテストフィールド、水素製造工場などイノベーションコースト構想に関する政策投資を行っています。平成29年度福島県予算における新産業創造プロジェクトは347億円です。

ロボット、ドローン、再生可能エネルギー、医療機器、航空宇宙といった新たな産業育成に、復興の意味を込めて、震災後の福島県はかなりの投資をしてきたと思います。しかし、それでも「復興需要の次の需要として製造業の生産拡大」に繋がらないのは、一体どういう理由なのか。

小生が考えるに、「イノベーションコースト構想や新産業創造プロジェクト」に関する莫大な予算が、県内製造業の生産拡大には波及していないのではないか、と推測しています。

あくまで推測ですが、福島県は県土が広く、相双地区や浜通りを中心に新産業創造予算を投資しても、県土全域に波及するのは、難しいと思います。

さらに、新産業、イノベーションコーストに関わる企業に、都内の大手企業が主として関わっていれば、予算が東京の企業に流れているのではないか?という推測です。

以上の件は私の推測ですが、確かに須賀川市内の経済関係者に話を聞くと「非常に厳しい」という答えが返ってきます。

復興需要の次の需要を作らなければ、福島県の経済は全国の景気動向に常に遅れをとることになります。ここは政策の点検が必要なのではないでしょうか。

-未分類

執筆者:

関連記事

渡辺こうへい後援会忘年会ゲストは佐藤正久外務副大臣!

渡辺こうへい後援会の忘年会を盛大に開催しました。 第一部は外務副大臣 佐藤正久参議院議員との懇談会です。大変お忙しい中、佐藤正久議員にお越しいただきました。自衛隊OB出身の議員の「全国武の会」は佐藤正 …

第2回サポセンフェスティバル

産業会館にて第2回サポセンフェスティバル、第14回ふれあい祭り、牡丹園では第8回ららたいむ、開催しています。あいにくの雨ですが、午後からは雨が止むかもしれません。 サポセン=須賀川市市民活動サポートセ …

no image

6月一般質問の日程が決まりました

6月議会における一般質問の登壇予定日が決まりました。日時:6月14日(火)の二番手。 おそらく10時20分過ぎからになります。 質問の趣旨としては、今月16日から19日までの行政視察の結果を踏まえて、 …

徹底したリアリスト福沢諭吉~『士魂 福沢諭吉の真実』を読んで

この2日間は久々に集中して一冊の本を読みました。 『士魂 福沢諭吉の真実 著者 渡辺利夫先生』 福沢諭吉といえば、「欧化主義者、文明開化論者、啓蒙思想家」のイメージが大変強いものと想像できます。しかし …

天栄村湯本地区にて県政報告会

本日、天栄村湯本地区にて県政報告会を実施しました。天栄村では初の県政報告会です。昨年の選挙では国道118号鳳坂トンネルの早期整備と、牧之内地区の道路改良を選挙公約としています。今日は、取り組み状況を報 …

最近のコメント

    カテゴリー