昨日5月8日の衆議院予算委員会は「予算の実施状況に関する件(安倍内閣の基本姿勢)」をテーマに審議が行われました。
本来は「復興」をテーマとした集中審議ですが、「東北の復興」「今村大臣の発言」について触れたのは登壇者10名中6名です。(自民党の亀岡佳民議員、公明党の真山祐一議員、民進党の金子恵美議員、民進党の長妻昭議員、共産党の宮本岳志議員、日本維新の会の丸山穂高氏の6名)
そもそも、今回の集中審議は、東日本大震災をめぐる失言で今村雅弘前復興相が辞任した経緯を受け、安倍総理の出席を、野党側が求めた集中審議でした。
【産経】4野党、すべての国会審議拒否 集中審議が再開条件
民進、共産、自由、社民の4野党の幹事長・書記局長が26日、国会内で会談し、東日本大震災に関する不適切発言で復興相を更迭された今村雅弘氏の問題をめぐり、衆参両院の予算委員会で集中審議を開かない限り、すべての国会審議に応じないことを決めた。
http://www.sankei.com/politics/news/170426/plt1704260039-n1.html
本来であれば、この機会に東北の復興を一本に絞り、予算委員会における集中的な議論を期待していましたが、「予算の実施状況に関する件(安倍内閣の基本姿勢)」という全般的な分野についての集中審議になりました。
大変残念ですが、国会における「集中審議」の特性上仕方がないのかもしれません。
だからといって、散々審議してきた「森友問題」に今回の集中審議の時間を費やして良いはずがありません。「森友学園」といった民進党と共産党による「あからさまな政局目当ての議論」を今回の集中審議で行うことは、東北の被災地を愚弄しています。
◇予算委員会集中審議で「森友問題等」を総理に追求した議員の質問時間
・民進党の福島伸亨議員(39分の内、30分12秒)
・民進党の宮崎岳志議員(39分の内、すべての時間で森友問題、安倍昭恵夫人の件、加計学園についてのみ議論)
・共産党の宮本岳志議員(37分の内、33分5秒)
再度述べますが、今回の集中審議は『民進、共産、自由、社民の4野党の幹事長・書記局長』が26日、国会内で会談し、『東日本大震災に関する不適切発言で復興相を更迭された今村雅弘氏の問題をめぐり』、衆参両院の予算委員会で集中審議を開くように求めた集中審議です。
野党4党が求めた集中審議にもかかわらず、「東北の復興」ではなく、森友問題に延々と審議時間を利用する民進党の福島・宮崎両議員、共産党の宮本議員の手法と姿勢は、「東北の被災地を政治利用した」といっても、過言ではありません。
本日、5月9日は午後1時から参議院予算委員会が開会します。
議論の内容を注視していきます。
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