昨日は社会学者 開沼博先生をお招きして「すかがわトークセッション」を開催しました。
会場はブルースタジアムのクラブハウスです。
トークセッションは「福島はいつまで『フクシマ』なのか」というテーマで、震災と原発事故後の福島を巡る「情報」「メディア」「政治」「風評被害」について切り込んでいきました。
私も知らなかったのは、カタカナのフクシマという言葉が政治的に利用されて来たのは「2011年8月以降」だったという事実です。
8月は第二次世界大戦中に広島、長崎へアメリカ軍による原子爆弾が投下した月であり、メディアが必ず特集を組んでいます。
「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ」という負のイメージがメディアによって拡散されていきました。
2011年8月から「フクシマ」という言葉が、放射能による福島をイメージさせる「呪いの言葉」になったのです。
ちなみに、グーグルで「フクシマ」と検索すると、こんな画像が出てきます。
その後は、カタカナのフクシマを使う人達について、徹底的に切り込んでいきました。
録音、録画禁止、メディア取材禁止だったので、かなり「突っ込んだ話」をしています。
私と開沼先生のトークセッションにおける結論としては、「福島を巡る風評被害は『風評加害』を撒き散らしている加害者に厳しく反論して、対策を講じていかなければ、風評被害は固定化してしまう」ということです。
福島に関する情報を流して「分かってくれるだろう」という性善説に立った風評被害対策だけでは風評被害は解決しません。
政治的イデオロギーや悪意を持った風評加害に対して、国や県が具体的に対応する時期に来ています。
それには、行政だけではなく、政治がしっかりと提言する必要があります。
今こそ、政治と行政が覚悟を決めて、福島に関する風評加害と戦う時だという結論になりました。
トークセッション終了後に、開沼先生を囲んで、懇親会を開催しました。
その時の写真です。
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