滋賀県野洲市教育委員会による放射線教育副読本が回収された件について、福島県内の一市議会議員として大変残念に思います。
文科省の放射線副読本を回収 野洲市教委、記述を問題視:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/sp/articles/ASM4T5TGKM4TPTJB00J.html
東日本大震災と原発事故から8年が経過したというのに、今回の件で放射線に対する正しい理解が日本国内でも広がっていないことが、よく分かりました。
文部科学省が作成した全国の小中高校に配布した「放射線副読本」は、国による一方的な情報発信ではなく、福島県が進める放射線教育と密接に関係しています。
報道によると、野洲市教育委員会の副読本回収理由には「事故の被災者への配慮がなされておらず、放射線が安全との印象を受ける記述が多いと判断した」と述べられています。その判断は間違った情報による誤った判断です。
私達福島県民は、一日も早く福島県に対する原発事故以降の風評被害を払拭するために、様々な取り組みを行ってきました。
文部科学省による放射線教育副読本は、福島県の風評被害を払拭するために、全国の小中学高校で活用して頂きたいと思います。
これ以上、間違った情報による誤った判断で副読本の回収が行われないことを、被災地福島県の一市議会議員として、切に願います。
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