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被災者を深く傷つけた朝日新聞の「伝承館語り部検閲記事」は撤回すべき

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東日本大震災・原子力災害伝承館を視察しました。

今回の視察目的は、語り部の方から話を伺い、朝日新聞の記事内容について事実を確認することです。

※朝日新聞記事「国や東電の批判NG? 伝承館語り部に要求、原稿添削も」https://www.asahi.com/articles/ASN9Q63FQN9CUGTB00H.html

結論から書くと、朝日新聞の伝承館に関する記事は、語り部の方々の意に背き、むしろ語り部の方々を傷つけています。朝日新聞は記事を撤回すべきです。


今回、2人の語り部の方から話を伺いました。
①朝日新聞の記事内容について

・なぜこのような記事になったのか驚いている。・記事によってある語り部の方は、不安になり体調を崩した。・あの記事が書かれてから、何を話していいか分からなくなると話す人もいる。・朝日新聞の記者に書かれたような話をする語り部は聞いたことがない。


②記事に書かれた「特定の個人や団体への批判及び誹謗中傷の禁止」について

・語り部は東日本大震災と原子力災害について、事実をもとに話している。・私達が受けた災害の不条理を子供達に受け継いでいく。・災害の不条理とは、当時は5回から6回避難場所を転々とすることになったこと、スクリーニングをしなかった為に、避難所にいれてもらえなかったこと等。・伝承館から語り部にお願いされたのは「語り部は自由にのびのびと話してほしい」ということ。・語り部は聞く人たちに、分かりやすく、心に入っていくように話している。そこに特定の個人や団体を批判することは合わない。・国や東電の批判をするのは政治家やジャーナリストの仕事であり、語り部の仕事ではない。


③記事に書かれた「伝承館とイノベ機構による語り部への検閲」について

・検閲のようなものはない。・語り部育成事業は2年前から始まり、年4回の講座を受けてきた。講座では原稿作成の仕方、口演の仕方を学んだ。・語り部は双葉郡や南相馬市の地元民であり、人前で話す専門家ではないため、トレーニングを繰り返してきた。・人前で話す前に原稿に書いて、口演内容を練習してきた。・記事には伝承館の意に沿わないことを書くと削除されると書かれていたが、そんなことはない。


④記者による取材の実態は

・駐車場で、ある新聞社が「語り部ですね」と突然声をかけてきた。朝日新聞かどうかは分からない。・朝日新聞の記者とは、挨拶をしただけ。詳しいインタビューは受けていない。・あの記事以降、記者による申し込みのない取材に対して、伝承館が注意したケースが増えている。

以上が、お2人の語り部の方々から伺った内容です。伝承館に登録されている語り部は29人います。2名ではあるが、語り部同士ではやりとりをしていてこの話は全体の感覚を代表するものと言ってもいいでしょう。また、あのように事実をねじ曲げられると強い恐怖を感じて声をあげられない状態になっています。これは勇気ある証言です。

どの語り部の方々も朝日新聞の記事に困惑していることが分かりました。実際に伝承館を視察すれば分かりますが、展示物や動画を見てから、地元の語り部から、生の話を聞くことで、来館者が震災と原子力災害について改めて深く考える内容となっています。あの場で国や東電の批判をすれば、政治色が強くなり、来館者は震災と原子力災害を深く考えるきっかけになりません。むしろ伝承館が特定の政治活動の拠点となります。

伝承館スタッフと語り部の方々には、朝日新聞の記事に負けないで、これからも自由に口演活動を続けてほしいと心から思った次第です。

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