ルトワックのチャイナ4.0を読みました。文中の所々に「ルトワックらしい冗談」が書かれていますね。
さて、現在の中共の戦略は「チャイナ3.0=選択的攻撃」が継続中です。昨日の日中外相会合でも、中国外交部から4つの「高圧的な要望」が出されています。
https://www.google.co.jp/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/11481522/?client=safari#
以下引用
第一に政治上では、日本側が『中日共同声明』など、中日間の4つの重要文書を遵守し、誠心誠意歴史を正視、反省し、『一つの中国』の政策を、欠けることなく遵守することだ。これは両国関係の重要な政治的礎であり、いささかも曖昧にせず、かついささかも揺らがぬようせねばならない。
第二に中国に対する認識の問題だ。日本側は、相互パートナーシップと、双方が相手の脅威にならないという共通認識のもとで、具体的な行動を取るべきだ。積極的かつ健全な状態で中国の発展を捉え、いわゆる『中国脅威論』や『中国経済崩壊論』などを二度と吹聴しないことだ。
第三に、経済的な問題だ。日本側は、ダブルウィンの理念をもって両国の経済提携関係を樹立するように努め、互いに離れないようにし、旧態依然とした考えに陥ることなく、真摯に中国を対等扱いし、互利互恵の基礎のもとで各方面の実務提携を推進していくべきだ。
第四に、アジア地域の国際問題だ。双方が相手側の正当な利益と関与について尊重し、必要な対話と協調を強めていくべきだ。日本は中国に対抗することをやめ、中国と共同で、地域の平和と安定、繁栄の維持に努力していかねばならない」
引用終了
非常に傲慢な内容です。
しかし、ルトワックの本に書かれていますが、要望内容は、中国内部向けの「強い外交をやってるぞ!」というアピールの意味でもあるのです。
もしかすると、チャイナ2.0=対外的強硬に戻りつつあるのかも、個人的にはそのように感じています。
兎に角、ルトワックのチャイナ4.0はこれからの中国の動きを読むための必読書です!
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