ツイッターで有名なエコノミスト 猫組長に福島県の双葉郡を視察していただきました。
写真: 常磐線富岡駅を眺める猫組長
今回の猫組長による双葉郡視察の目的は「情報発信」です。
震災から7年が経ちましたが、今もなお、事実に基づかない福島県に対するデマ、風評被害が氾濫しています。
この現状を憂い、福島県の復旧・復興の現状がどのようになっているのか、積極的に情報発信するにはどうすべきか考えました。
やはり発信力の強い人物に福島県に来て情報発信してもらうことが重要なのではないかと思い、今回は猫組長に福島県に来ていただきました。
写真:請戸漁港にて線量計の数値を撮影
今回の視察では広野町、富岡町、浪江町、双葉町を視察しました。もちろん帰還困難区域を含んでいます。
猫組長は視察中に設置された線量計の写真を積極的に撮りました。
「この数値を撮影してツイッターにアップすれば、どれだけ原発周辺の町でも放射線量が低いか広がっていく。」※この時の請戸漁港周辺の数値は0.083から0.057でした。
写真:請戸小学校の前にて
猫組長のツイッターフォロワー数は81173人です。非常に強い発信力を持っています。
また相手に物怖じせずに、炎上を恐れず、しっかりとリスクをコントロールしながら、鋭く反論できる人です。
猫組長は話の中で、
「デマにはしっかりと反論することが重要。悪質なものは法的手段を取ることが必要。」
こうした意味の発言をしていました。
私も同感です。正しい情報を発信していれば、分かってくれる人たちばかりではありません。今の福島県に必要なことは、「ここ」なのでしょう。
写真:帰還困難区域にて線量計を持って写真を撮る猫組長
双葉町や富岡町の帰還困難区域は、未だに7年前のまま何も変わっていません。
地震で倒壊した家屋、会社の事務所、寺社仏閣が並んでいます。
倒壊した家屋の解体は進んでいますが、まだまだ順番待ちとのことでした。
今回の視察で、私も初めて知ったのは、双葉郡の6町2村でも復興の現状に違いがあるということです。
特に帰還困難区域が解除された地域と、解除されていない地域の差は大きいと実感しました。だからといって帰還困難区域が解除されても、町民はまだまだ戻って来ていません。
「戻ってくるにはインセンティブが必要」だと実感しました。
また、猫組長から「これからは金融とITでどこでも株ができる。投資家はネット環境と住む場所があれば来る。さらに国の特区にして投資家向けの減税をすれば世界中から人が来る。」とのアドバイスを頂きました。
カリブ海にあるタックスヘイブンのように、双葉郡もタックスヘイブンになればいい、というエコノミストらしい発案に「なるほど!」と思う次第です。
株取引の利益に対する税金は20パーセントです。それが10パーセントに引き下げられると、投資家は間違いなく日本中から集まるので、町にミニ金融センターをつくれば、なお良しとのことでした。
震災から7年が経過し、双葉郡の復旧・復興は道半ばです。今こそ、政策の見直しと、タックスヘイブンのように思い切った政策が必要だと実感しました。
そして、当時の民主党政権が決めた「年間一ミリシーベルト」という除染基準が、一体何をもたらしたのか、今こそ見直しが必要です。
終わりに…
視察終了後、猫組長から「西原理恵子さんに米を買っていきたいから、お米売っているところに寄りたい。」とのご提案があり、地元のコメ農家さんに立ち寄りました。
この農家さんは無農薬でアヒルを使った農法を行っていると聞いて、さっそく近くの水田を視察。
猫組長は、猫も好きならアヒルも好きみたいです。
猫組長がツイートした後に、さっそく西原理恵子さんから返信がありましたw
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