今回の今村雅弘復興大臣の発言について、福島県内の一地方議員として意見を述べさせていただきます。
私は被災地である福島県の地方議員として、今回の今村大臣の発言については、怒りよりも呆れ果てました。それと同時に、今村大臣と同様に自由民主党に党籍を持つ者として、この発言に対して不甲斐ない思いです。
後任の復興大臣である吉野正芳大臣はいわき市出身、衆議院福島5区選出です。吉野大臣には被災地に寄り添った復興政策の実現を期待しています。
さて、今回の失言により、民進党や共産党など野党4党は復興に対する集中審議を衆参両院の委員会で集中審議を求めることで一致し、自民党と民進党の国会対策委員長の会談において5月8日に衆議院予算委員会、翌9日の参議院予算委員会で、いずれも安倍総理大臣の出席を求めて集中審議を行うことで合意しました。
本来であれば、本日4月26日に福島県の今後の復興政策を定める「福島復興再生特別措置法改正案」が参議院の東日本大震災復興特別委員会で採決される見通しでした。福島特措法改正案では「帰還困難区域への復興拠点設置」「避難いじめの防止」「産業振興施策の法定化」など、重要政策を盛り込んだ法案です。
東北は復興の歩みを止めるわけにはいきません。5月8日、9日の衆参委員会の集中審議以降、国会が正常化し、参議院において、福島復興再生特別措置法改正案の採決が速やかに実施されることを強く望みます。
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