渡部悦和氏の「日本はすでに戦時下にある」を読了しました。
第八章の最後に「新たな国家安全保障戦略への提言」が書かれています。
第一に、明確な脅威認識を示すべきである。
第二に、全領域戦について記述すべきである。
まさに「この2点につきる」と読み終えて実感しています。
また、国力の方程式として
国力=(人口+領土+経済力+軍事力+政治力+科学技術+教育+文化)×(国家戦略目標+国家意思)
という渡部式方程式が掲載されています。
つまり、どれだけ足していったとしても「国家戦略目標と国家意思がゼロであれば、国力はゼロです。
現実的にはゼロということはありませんが、明確な国家戦略目標と国家意思の重要性を表した方程式です。
明治時代は国家の独立を守り、西洋列強に追いつくために「富国強兵」を掲げました。日本がもう一度坂の上の雲を目指すためには、明確な国家戦略目標と国家意思が求められています。
※主に中国による現代戦=超限戦について書かれていますが、ロシアや北朝鮮にも触れています。
2014年のロシアによるウクライナへのサイバー攻撃やSNSを使った偽情報の拡散は、明日以降のウクライナ情勢を読み解く鍵になっていますので、おすすめです。
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